- そくじ
- I
そくじ【仄字】仄韻の字。 上声(ジヨウシヨウ)・去声(キヨシヨウ)・入声(ニツシヨウ)の漢字。⇔ 平字IIそくじ【即事】目の前のこと。 また, その場の事柄や風景をよんだ詩歌。III
「寒夜の~をことば明らかに, 五言の絶句にぞ作らせたまひける/太平記 12」
そくじ【即時】間をおかずにすぐすること。 即刻。 副詞的にも用いる。IV「~通話」「~の解決」「~撤去せよ」「~に手を伸べて, 余処に接せり/読本・弓張月(拾遺)」
そくじ【即自】〔(ドイツ) an sich〕〔哲〕 物の在り方が直接的で自足しており, 無自覚で他者や否定の契機をもたないこと。 へーゲル弁証法では, 未だ対立の意識をもたない直接無媒介の状態とされ, この直接態が矛盾を生じ自と他の対立から反省を経て対自となり, さらに自他を止揚した即自かつ対自に至るとされる。 これらは弁証法の正・反・合に対応している。 アン-ジッヒ。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.